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📌 この記事の結論
- 2026年8月、BGSがコミック・雑誌の新規鑑定受付を停止しました
- これを受けて、国内のBGS鑑定代行業者も新規受付を止めています
- すでに出した分・鑑定中の分は通常どおり処理されると案内されています
- ネット上には「受付中」のままの古い解説ページが多数残っているので注意
- いま漫画を現金化したいなら、鑑定を待つより通常の買取のほうが現実的です
「漫画をBGSに出せば高く売れる」という話、去年あたりからX(旧Twitter)でよく流れてきますよね。実際に海外のeBayでは、スラブケースに封入された漫画が数万円〜数十万円で取引されています。
ただ、これ、2026年9月現在は前提が変わっています。調べてみたら、そもそも新規で出せなくなっていたんです。
この記事では、何が起きたのか、手元の漫画をどうすればいいのかを、いま確認できる情報だけで整理します。
🔄 2026年9月30日 追記(状況は変わっていません)
- Beckett公式サイトは9月9日から3週間以上メンテナンスが続いており、9月30日時点でも通常のページを見ることができません。
- 臨時フォームで受け付けているカード鑑定は、9月15日にBase・Standard・Expressが再開したものの、9月30日時点ではExpressのみに絞られています(Base・Standard・EUのオンライン提出・新規の真贋鑑定は停止中)。いずれにも漫画・雑誌の記載はありません。
- 国内の代行業者もコミック・雑誌の新規受付を中止したままで、「BGSが再開したら再開する」という案内のみです。
- つまり漫画を新規で鑑定に出せない状況は続いています。動きがあればこの記事を更新します。
🔄 2026年9月17日 追記
- Beckettの公式サイトは9月9日からメンテナンスで閲覧できない状態です。そのため、漫画鑑定の扱いを公式ページで直接確認することができません。
- 8月に一時停止していたカード鑑定の低価格プランは、9月15日に臨時フォームで受付を再開しました。ただし臨時フォームで受け付けているのはカード鑑定のみで、漫画・雑誌の記載はありません。
- Beckettが漫画鑑定の「終了」を公式に発表したわけではない点には注意が必要です。動きがあればこの記事を更新します。
2026年8月、BGSがコミック・雑誌の新規受付を停止した
まず事実関係から。国内でBGS鑑定の代行を行っている業者が、2026年8月付で次のように告知しています。
米国Beckett Grading Services(BGS)社が、コミック・雑誌の新規鑑定受付を中止いたしました。これにともない、当店でもコミック・雑誌のBGS鑑定代行の新規受付を中止いたします(2026年8月)。
— ワンダーランド「BGS鑑定代行サービス」より
つまり、本家のBGSが漫画・雑誌の受付をやめたので、日本の代行業者も連鎖的に止まったという流れです。代行業者を経由しても、アメリカに直接送っても、今は新規で漫画を鑑定に出せない状況ということになります。
これ、意外と知られていないんですよね。というのも次の問題があるからです。
「受付中」のままの情報が大量に残っている
検索すると、料金表つきの丁寧な解説ページがたくさん出てきます。ところがその多くは停止前に書かれたもので、いまも「漫画も出せます」と書いたまま更新されていません。料金表がそのまま載っている代行業者のページもあります。
実際、筆者が調べた範囲でも、停止を明記しているページと、何も書かずに料金表だけ載せているページが混在していました。停止のアナウンスをトップに出している業者のほうが少ないくらいです。
なので、解説記事の情報だけで「出せる」と判断しないでください。申し込む前に、その業者に直接受付状況を確認するのが確実です。
背景:鑑定業界で何が起きているのか
BGSの漫画受付停止は、単独で起きた話ではありません。鑑定業界の再編が背景にあります。
PSA・SGC・Beckettを傘下に持つCollectors Holdingsが、Beckett系のコミック鑑定部門であるCBCSを2026年4月に閉鎖しました。CBCSは4月17日で新規受付を終了しています。この流れの延長線上に、今回のコミック・雑誌の受付停止があると見るのが自然です。
また、BGS側ではトレカ鑑定のほうでも、2026年8月からBase・Standardの2プランを一時休止し、Express・Priorityの高額プランのみ受け付ける措置が取られていました(カードの低価格プランは9月15日に再開)。会社全体として処理能力を絞り込んでいる時期だったわけです。
ちなみにトレカの鑑定自体は継続しています。止まったのはコミック・雑誌の部分です。
すでに鑑定に出している分はどうなる?
ここは安心していい部分です。各社の案内では、すでに依頼済みの分、BGS側で鑑定中の分は、通常どおり鑑定・返送されるとされています。
ただし納期については、もともと「45営業日以内」と案内されていたスタンダードが実際には約90日かかるなど、公称よりかなり時間がかかるのが実情でした。受付停止の混乱でさらに延びる可能性は考えておいたほうがいいかもしれません。
すでに流通しているスラブ漫画の価値は?
これは正直、現時点では読みきれません。
考え方としては2方向あります。新規供給が止まるので希少性が上がって値上がりするという見方と、鑑定という選択肢自体が縮小することで市場の盛り上がりが冷めるという見方です。
どちらに転ぶかは、この後CGCなど他社が漫画鑑定に参入するかどうかに左右される部分が大きいと思います。少なくとも「受付停止=確実に値上がり」と決めつけて買い集めるのは、根拠が薄い判断です。
代わりの選択肢はあるのか
CGCは「準備中」だが、確定情報ではない
CGCは以前から漫画鑑定への参入が取り沙汰されていて、漫画専門の担当者を募集したり、香港に鑑定拠点を整備する動きが報じられています。ただし2026年9月時点で、CGC公式サイトに漫画(manga)を対象とする明確なサービス案内は見当たりません。
「もうすぐ始まる」という観測記事はありますが、開始日も料金も公表されていない段階です。期待して在庫を抱えるのは、まだ早いと思います。
国内に代替はあるか
漫画を対象とした国内の本格的なグレーディング機関は、現時点では確立されていません。BGSが止まった今、「鑑定して付加価値をつけて売る」という選択肢自体が一時的に閉じていると考えるのが実態に近いです。
じゃあ今どうするのがいいのか
結論から言うと、鑑定の再開を待つより、通常の買取で現金化するほうが現実的です。理由は3つあります。
1. 再開時期の見通しが立っていない
BGSからは再開時期のアナウンスが出ていません。数か月なのか、そのまま終了なのかも分かりません。
2. 待っている間に相場が動く
漫画の買取相場は、アニメ化・実写化・完結といったイベントで動きます。鑑定を待って数か月〜1年寝かせている間に、作品のピークを逃す可能性があります。
3. そもそも鑑定はコストが重い
仮に受付が再開しても、鑑定料・往復送料・保険・関税を積み上げると1冊あたり1万円を超えるのが普通でした。数千円で売れる本を出しても赤字です。鑑定で得をするのは、もともと数万円以上の値がつく本に限られます。
鑑定に頼らず価値を守る3つのこと
手元に置いておく場合、やっておくと後で効いてくることがあります。
① 初版かどうかを確認して記録しておく
奥付の刷次表記を写真に撮っておくだけでも、売るときの説明材料になります。初版と重版では価格が変わる作品があります。
② 帯とカバーを保護する
帯の有無で査定額が変わることがあります。特にアニメ化帯・映画化帯・受賞帯は、後から手に入れるのが難しいものです。
③ 直射日光と湿気を避ける
日焼けと波打ちは元に戻りません。鑑定の有無にかかわらず、状態が価格を決めます。押し入れに平積みより、本棚に立てて風が通る場所のほうが安全です。
このあたりは鑑定が再開したときにも効いてくるので、やっておいて損はないと思います。
読み終わった漫画を売るなら
同じ本でも買取価格は業者によって差が出ます。冊数が多いときは、自宅から送れる宅配買取だと持ち込みの手間がかかりません。
※価格・条件は変更される場合があります。最新の内容は各公式サイトでご確認ください。
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まとめ
- 2026年8月、BGSがコミック・雑誌の新規鑑定受付を停止。国内の代行業者も連鎖して受付を止めている
- 背景には、Collectors HoldingsによるCBCS閉鎖(2026年4月)など鑑定業界の再編がある
- すでに出した分・鑑定中の分は通常どおり処理されると案内されている
- CGCの漫画鑑定参入は準備段階の報道があるだけで、開始日も料金も未公表
- ネット上には「受付中」のままの古い情報が大量に残っているので、申し込む前に必ず直接確認を
- いま現金化したいなら、鑑定の再開を待つより通常の買取のほうが現実的
鑑定という選択肢が一時的に閉じたのは残念ですが、逆に言えば「状態のいい初版を持っている」という価値そのものは変わりません。まずは手元の本が今いくらになるのかを把握しておくのが、次の判断の材料になります。
出典・確認先
本記事は以下の公開情報をもとに、2026年9月16日時点で確認できる内容をまとめたものです。鑑定の受付状況や料金は変更されることがあるため、実際に申し込む前に各社の公式ページで最新の状況を必ずご確認ください。
- ワンダーランド「BGS鑑定代行サービス」(コミック・雑誌の新規受付中止の告知・2026年8月)
- まんがのくら「BGS漫画鑑定代行」(停止前に掲載されていた料金体系)
- ICv2「Under New Ownership, Beckett Shuts Down Comic Grading」(CBCS閉鎖の報道)
- Overstreet Access「CBCS to Close in April 2026」(2026年4月17日で新規受付終了)
- CardGrade.io / Phantom Display(BGSのトレカ向け料金プランとBase・Standard一時休止の情報)
- slab-z「CGC Expansion: Manga Grading & New Hong Kong Grading Capacity」(CGCの漫画鑑定準備に関する報道)
- CGC公式サイト(2026年9月時点で漫画を対象とする明確なサービス案内は確認できず)