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「公称45営業日って書いてあったのに、全然返ってこない…」。BGS漫画鑑定を代行業者経由で出した人から、こういった声をよく聞くんですよね。
実はこれ、構造的に避けにくい問題で、知っておくと精神的にずいぶん楽になります。今回は公称納期と実際の納期のズレがなぜ起きるのか、そして待っている間に何をすべきかを整理しました。
📌 この記事でわかること
- BGS漫画鑑定の公称納期と実際の納期がなぜズレるのか
- スタンダード・エクスプレス、それぞれの目安と考え方
- 待っている間にやるべき準備と心構え
- 2026年9月時点での受付状況(重要)
🏆 結論:「公称の約2倍」を前提に予定を組む
BGSの漫画鑑定は、スタンダードで公称45営業日に対して実際は約90日、エクスプレスで公称20営業日に対して実際は約40日というのが、停止前の代行業者の案内から見えてきた実態です。
この2倍のズレは偶発的なものではなく、国際輸送・税関・処理能力という3つの構造的な要因から来ています。「遅い=問題」ではなく「そういうもの」と割り切って、待ち時間を有効活用するのが正解です。
なお、2026年9月時点でBGSへの漫画の新規提出は確認できない状況です。詳細は後述します。
まず知っておきたい:2026年9月時点の受付状況
納期の話をする前に、現在の状況を正直にお伝えしておく必要があります。
2026年8月、国内のBGS鑑定代行業者が「BGSがコミック・雑誌の新規鑑定受付を中止した」と告知し、代行の新規受付を停止しました。さらにBeckett公式サイトは2026年9月9日からメンテナンスで閲覧できない状態が続いており、9月15日にカード鑑定のみ臨時フォームで受付を再開しましたが、漫画・雑誌に関する記載はありません。
つまり、この記事で紹介する納期や料金は、受付が再開したときに備えた参考情報として読んでください。実際に出す際は、必ず公式サイトや代行業者で受付状況を確認してから動いてください。
受付停止の経緯や最新情報については、BGS漫画鑑定の受付停止に関する詳細記事にまとめてありますので、そちらも合わせてご覧ください。

公称納期と実際の納期、なぜ2倍近くズレるのか
停止前の代行業者の案内によると、スタンダードプランは「公称45営業日・実際は約90日」、エクスプレスプランは「公称20営業日・実際は約40日」でした。この差が生まれる理由は、大きく3つあります。
理由① 国際輸送の往復で日数が加算される
代行業者の「公称45営業日」は、BGSが手元に受け取ってから返送するまでの鑑定処理時間です。日本からアメリカへの発送日数、税関での通関処理、返送時の輸送日数は、この45日に含まれていません。
日米間の国際輸送は、業者や時期によりますが片道1〜2週間かかることが多く、往復で2〜4週間が純粋に加算されます。これだけで10〜20営業日相当が上乗せされる計算です。
理由② 税関の通関処理が読めない
輸出・輸入どちらの通関でも、書類の確認や検査が入ると数日〜1週間以上待たされることがあります。漫画単行本は内容によって確認が入るケースもあり、この部分は業者側でもコントロールできません。
代行業者が「実際の日数は公称より長くなる」と案内しているのは、この不確定要素を正直に伝えているからです。
理由③ BGS側の処理能力と受付量のバランス
2026年8月のBeckettのカード鑑定一時停止は、カードの受付数が前年比+102%(TCGは+159%)に増えたことによる処理能力不足が理由と報じられました。これはカードの話ですが、同じBGSという組織が漫画の鑑定も行っている以上、全体的な混雑状況の影響は無関係とは言えません。
公称納期は「通常稼働時の目安」です。繁忙期や新規カテゴリへの対応が重なると、実際の処理はさらに伸びます。
スタンダードとエクスプレス、選ぶ基準はここ
停止前の料金感覚として、代行経由ではスタンダードが1冊12,500〜13,000円前後、エクスプレスが1冊16,000〜16,500円前後でした。別途、往復送料2〜3万円〜、保険料約670円〜、輸出時に申告価格の10%、輸入時の関税・消費税が申告価格の約15%目安でかかります。
費用の全体像と損益分岐点についてはBGS漫画鑑定の費用と損益分岐点を解説した記事で詳しくまとめているので、そちらもチェックしてみてください。
エクスプレスは料金が3,000〜4,000円高い一方、実際の返却が約50日早くなる計算です。「早く手元に戻したい」「オークションの出品時期が決まっている」という場合はエクスプレスが合理的ですが、そうでなければスタンダードで十分です。
重要なのは、諸費用込みで1冊あたり約1万5千円前後のコストがかかるという現実です。鑑定で得をするのは、鑑定なしでも数万円の値がつく本に限られます。数千円の本では赤字になりやすいので、出す前に費用対効果を必ず確認してください。
どの漫画が鑑定に向いているかという判断基準は、鑑定に向いている漫画・向いていない漫画の選び方で整理しています。参考にしてみてください。

待っている間にやるべきこと3つ
鑑定に出したあとの2〜3ヶ月は、何もできないようで実はやることがたくさんあります。むしろこの時間を有効に使えるかどうかが、鑑定後の結果に直結します。
① 申告価格と関税の記録を整理しておく
代行業者の案内では、申告価格は購入価格を基準にします。高く申告するほど輸出入の関税も増えるため、申告した金額・輸出時に支払った費用・保険料をきちんと記録しておきましょう。返却後に売却する場合、取得費用の計算が必要になることがあります。
② 返却後の売却ルートを事前に調べる
BGSのグレードは10点満点で、サブグレードはセンタリング・角(コーナー)・エッジ・表面の4項目です。どのグレードがついたらどのルートで売るかを、待ち時間のうちに調べておくと動きが速くなります。ヤフオクやメルカリでの相場観を把握しておくのが特に有効です。
③ 次に出す本の候補を絞り込む
待ち時間は、手元にある他の漫画の状態チェックをする絶好のタイミングでもあります。鑑定に出す前の状態チェック方法を参考に、自宅でできる4項目の確認をやっておくと、受付再開時にすぐ動けます。
「遅い」と感じたときの確認手順
公称の2倍を超えて待っている場合や、追跡番号で動きが止まっているように見える場合は、まず代行業者に問い合わせるのが基本です。ここで直接BGSに連絡しようとすると、英語対応が必要になるうえ、代行業者経由で出した案件は業者が窓口になっているケースがほとんどです。
代行業者への問い合わせ時に伝えると話が早い情報は以下の通りです。
- 提出日と案件番号(または追跡番号)
- プラン名(スタンダード/エクスプレス)
- 現在の経過日数
税関で止まっているケースでは、追加書類の提出を求められることがあります。代行業者が対応してくれる範囲と、自分で動く必要がある範囲を事前に確認しておくと安心です。
なお、受付再開後の告知のされ方や、再開直後に枠が埋まるかどうかについては現時点では不明な点が多く、代行業者に直接確認するのが確実です。

よくある質問
Q. 追跡番号で「税関で止まっている」と表示されたらどうすればいい?
A. 数日〜1週間程度であれば、通常の通関処理の範囲内です。それ以上経っても動きがない場合は、代行業者に状況確認を依頼しましょう。業者が税関とのやりとりを代行してくれるかどうかは契約内容によって異なるため、出す前に確認しておくのがベストです。
Q. エクスプレスにすれば確実に早くなりますか?
A. BGS側の処理は優先されますが、国際輸送と税関の時間は短縮できません。エクスプレスで「実際約40日」というのはあくまで目安であり、混雑状況によってはさらに伸びることもあります。「絶対にこの日までに戻ってくる」という保証はないと理解しておいてください。
Q. 2026年9月時点で漫画を新規でBGSに出す方法はありますか?
A. 現時点では、BGSへの漫画の新規提出が可能な状況を確認できていません。Beckett公式サイトはメンテナンス中で、漫画・雑誌に関する受付フォームは再開していません。国内の代行業者も新規受付を停止しています。受付状況は変わりうるため、申し込みを検討する際は必ず公式サイトと代行業者の最新案内を確認してください。
まとめ
- BGS漫画鑑定の公称納期は「鑑定処理のみ」の時間で、国際輸送・通関が別途加算される
- スタンダードは公称45営業日→実際約90日、エクスプレスは公称20営業日→実際約40日が停止前の目安
- ズレの原因は「国際輸送の往復」「税関の不確定要素」「BGS側の処理能力」の3つ
- 待ち時間は申告価格の記録整理・売却ルートの調査・次の候補本の状態チェックに使う
- 遅延と感じたらまず代行業者に問い合わせ。直接BGSへの連絡は混乱を招きやすい
- 2026年9月時点では漫画の新規提出は確認できない状態。受付再開の情報は公式サイトと代行業者を定期的に確認する
受付が再開されたとき、すぐ動けるかどうかが鑑定の結果に大きく影響します。待ち時間を「準備期間」として使うのが、納期の長さを味方につける唯一の方法です。
受付再開の最新状況は随時更新していきますので、気になる方はブックマークして定期的にチェックしてみてください。
※価格は執筆時点の参考価格です。最新価格は各販売サイトや代行業者の公式案内でご確認ください。
